グローバル人材へのきっかけづくりとなることを目指して、高校生の国際感覚を身につけたいという気持ちを後押しするため、高校生のためのグローバルセミナーを開催しました。
埼玉大学の留学生や海外経験のある日本人学生の協力のもと、参加した高校生たちは、ディスカッションを通じてグローバル人材へのヒントを得られたのではないでしょうか。
開催概要
- 開催日 平成26年11月9日(日)9:45 ~ 17:30
- 会 場 ソニックシティビル6階 602会議室
- 参加者 高校生24人、大学生24人
内容
アイスブレーキング
JICA国際協力推進員 中野貴之氏
初対面の参加者同士の緊張を解くため、いくつかのワークショップを行いました。はじめに、中野氏が青年海外協力隊の隊員として派遣されていたアフリカのマラウィ語のあいさつを教えたことで、一気に会場に笑顔と一体感が生まれました。コミュニケーションに主眼を置きながら、同じことを言われても人によって解釈が異なる身近な“異文化”を理解するためのゲームもあり、1時間のメニューが終わる頃には言葉どおり、参加者間のアイス(氷)が溶けたと感じることができました。
基調講演
埼玉大学 国際本部 留学交流支援室長 中本進一教授
「海外の学生がやっている夢をかなえる学び方」
アメリカを例に、家庭や学校での子供たちに対する教育方法の違いなどから生じる日本人が感じる違和感や、学校生活、教科の評価方法などについて講演。すでに留学を視野に入れている参加者には、欧米の学校(大学)について具体的にイメージすることができて、とても役に立ちました。
グループディスカッション
高校生を3人ずつのグループに分け、大学生・留学生で6人または7人のチームをつくり、「グローバル社会で必要とされる人材とは?」をテーマにディスカッションを行いました。
ディスカッションは「ワールドカフェ」のエッセンスを取り入れ、グループのメンバーを入れ替えながら30分のディスカッションを3回行いました。
その後、最初のチームに戻り、いろいろなグループでのディスカッションで得た意見や考え方を反映させながら発表のためのツールづくり(模造紙へのまとめ)を行いました。
発表
AからGまでの7グループの高校生が、前に出て5分から7分の持ち時間で発表を行いました。
はじめに「聞く人を惹きつけるユニークな発表を」と指示が出ていたこともあって、各グループが趣向を凝らし、内容的にも非常に高いレベルでの発表になりました。
また、各グループごとにグローバル人材の考え方やプロセスが異なり、聞いている側もグローバル人材について様々な角度から考えるきっかけになったようでした。
発表中、声援や大きな手を送るなど、熱気あふれる素晴らしい雰囲気の中での発表となりました。
まとめと振り返り
埼玉大学 中本進一教授
各チームの発表内容について、キーワードをピックアップしながら振り返りました。どのグループについても濃淡なくお褒めの言葉があり、高校生たちにとっては力になるとともに充実感を得る機会になったようです。
総括
高校生の課題に取り組む積極性は素晴らしく、自信を持って自分の意見を述べる姿、また自分の意見を整理しながら一生懸命話す姿は非常に頼もしいものがありました。また、気負わずに大学生と意見を交わしていたのも印象的でした。
セミナー終了後には、多くの参加者から「楽しかった」、「こういったセミナーをどんどん開催して欲しい」という言葉が聞かれました。
最後はみんなで記念撮影 |
<問い合わせ>
グローバル人材育成センター埼玉(公益財団法人埼玉県国際交流協会)
TEL:048-833-2995 FAX:048-822-3808
E-mail:global@sia1.jp(@を小文字の@に変えて送付してください。aの次は半角数字の1)