モデル授業例4(さいたま市立植竹中学校)

国際理解

さいたま市立植竹中学校
第3学年(7クラス・260名)
平成18年度実施

活動のねらい

1学期 日本の文化・伝統・歴史などを理解しよう。

2学期 国際交流活動を通して異文化理解を図り、地球市民としての自覚を深めよう。

3学期 国際社会に生きる一人の人間として将来を見つめ、考え、行動する力を養おう。

年間活動計画(56時間)

1学期(26時間)

日本文化を知る

修学旅行を中心に進める。

2学期(22時間)

1-2 日本文化を学ぶ

日本の伝統音楽(筝曲)を聴く。感想をまとめる。

3-4 2学期学年オリエンテーション

異文化理解について

  • 生徒の体験談(ニュージーランドでのホームステイ体験)
  • 生徒の英語スピーチ(私の国際理解)
  • 生徒の英語スピーチ(日本の食習慣)

2学期の学習計画について

    ビデオを試聴する

「外国人に紹介しよう 日本の文化」(国際交流会、国際機関訪問の前に各自が日本の文化を再認識する。)

5-6  国際交流会の 事前準備

ワークシートに調べ学習をする。

【言葉、地理、気候、衣食住、歴史・政治・経済、スポーツ・文化、その他】

調べ学習の中で、出てきた質問をクラス毎にまとめる。

7-8  国際交流会

◆講師派遣申請

7名の外国人講師(イタリア・インドネシア・韓国・コンゴ共和国・中国香港・ネパール・メキシコ)が各教室で交流する。全体交流会(体育館)

9-10 国際機関訪問の 事前学習

訪問する国際機関について調べ学習をする。

  • 国際協力プラザ
  • 韓国大使館韓国文化院
  • マレーシア大使館
  • JICA地球ひろば
  • JICA東京(東京国際センター)
  • ユニセフハウス

11-16 国際機関訪問 (総合学習体験日)

訪問先毎にテーマを決め、積極的に学習する。

グループ行動をする。

17-18 国際交流会・国際機関訪問の事後指導

個人毎にレポートを作成する。(全員のレポートを廊下に掲示する)

19-20 クラス発表会

21-22 総合学習発表会(1~3年)

修学旅行、国際交流会、国際機関訪問について生徒の代表が発表する。発表内容から学んだことを振り返る。

3学期(8時間)

国際人として生きる

国際理解の個人テーマ学習

総合体験学習(例:アメリカの文化を探してこよう)

成果と課題

学校内から学校外へと国際交流活動を発展させていくことで、生徒も自然に視野を広げることができました。学校内での国際交流会では、できる限り少人数のグループにして、生徒の近くで異文化について語ってもらえたことは有意義なことでした。文化に違いがあっても、同じ人間として分かり合えることを生徒は学ぶことができました。

学校外での国際機関訪問では、日本国内でも国際協力に携わり活躍できる場があることを学びました。国際機関で活躍していらっしゃる方から体験をもとに直接生徒に伝えていただき、生徒にとって貴重な体験になりました。

国際交流会や国際機関訪問で学校外の方々に御協力いただく必要があります。多忙の中、このような機会を設定していただくことは年々困難になっているように思います。また、国際機関訪問では交通費など費用がかかるため、保護者にも活動について理解していただく必要があります。

修学旅行や国際交流活動など、生徒が体験によって学ぶ機会を持てたことは大きな成果でした。日頃各教科で学んでいる知識を生かし、実際に体験することによって、より実りのある学習ができたと思います。特に学校外の様々な分野で活躍している方々と交流し、考え方や生き方を学べたことは、生徒にとって大変良い機会でした。

go top